暁投資顧問

おかげさまで10周年

2019年を振り返る その2

予想は超える 期待は裏切られる

 

 

2019年12月26日日経月足

 

 

どうも、平下です。

 

きょうで暁投資顧問は仕事納めとなります。

 

前回は2019年相場を“移り変わりの早さを噛み締めた1年”と振り返りました。

 

改めて2018年大納会時のメールで私が2019年をどう予想していたのか、

 

あかつきコースで配信したメールで確認し振り返ってみましょう。

 

「2019年の相場見通しは足元の状況を見た限り厳しい展開を予想せざるを得ませんが・・・

ここまで相場状況が悪化してきますと政府や中央銀行も動くはずです。

特に利上げ開始から3年が経過したFRBは多少の利下げ余地を残しており、

株安が来年も続くようであれば、どこかで引き締めから金融緩和に転じる可能性があります。

1987年のブラックマンデーや1998年のロシア危機時のように、

FRBが緊急利下げや資産圧縮中止に踏み切った場合は短期的な反発もあるでしょう。

株安の元凶が米株安ですので、そこにストップが掛かれば日本株も反発が期待出来ます。

ただ、金融緩和をすればすぐに実態経済が上向く訳ではありませんし、すぐ効果が出ない可能性もあります。

今はトランプが名指しでパウエルFRB議長を批判するような異常事態。

株価を上昇させるのは中央銀行の仕事だと考えているようですが、

金融政策で株価をコントロール出来るのなら世の中に不況など存在しません。

2019年、若しくは2020年は改めて金融政策の効果と副作用が問われる様な気がします。

日本はまだ金融緩和を延々と続けており、出口を見失っているような状況。

金融緩和の一環として日銀が行っているETF買いで品薄株が続出しており、既に副作用は表面化しています。

きょう引け後に発表された前週分の投資主体別売買動向を見ると、

海外投資家は現物・先物合算金額ベースで5477億円の売り越し。

これで2018年度、前週までの海外投資家の現物・先物合算金額ベースは約12兆円の売り越し。

対照的に買いまくっているのが年金が勘定される信託銀行、

日銀のETF買いが勘定される自己、そして自社株買いが勘定される法人です。

人為的な買い支えの副作用がどういう形で顕れるのか分かりません。

ちなみに1992年8月にバブル崩壊による株価下落の対応策として行われた株価維持政策は、

その後の日本株の長期停滞の原因になったと言われています。

一般的に本来株価が調整するべき局面で、それをさせじと人為的に買い支えた場合、

日柄調整が長引くと言われています。

そう考えると日本株は今後本格的な下落トレンド入りした場合、想像以上に調整が長引く可能性があります。

そういったことも頭に入れて立ち回りたいと思います。」

 

上が私が実際にあかつきコースで昨年大納会に配信した2019年大引けのメールです。

 

昨年大納会は急落直後で危機感が漂っていましたが政府や中央銀行が動くだろうと予想はしていました。

 

しかし、金融緩和の効果に関しては正直懐疑的に見ていた部分がありました。

 

日本は既に昨年末の時点でETF買い入れを続けており、今も金融緩和の真っ最中。

 

米国に関してもQE打ち切りで利上げに転じてからも株価は上昇が続いていましたし、

 

「利下げしてすぐに上昇トレンドに回帰するなんてのはムシが良すぎるんじゃないか?」

 

と、仮に利下げして反発したとしても停滞、反落するという見方をしていました。

 

しかし、実際は3度の利下げ、バランスシートの縮小停止、そして9月以降のバランスシートの拡大、

 

さらに激化が懸念されていた米中貿易摩擦が一時的に緩和しそうだということで、

 

米国株に関しては伸び悩む場面はあったものの1年とおして見ても殆ど大きな調整はありませんでした。

 

現在ダウもS&P500も史上最高値で、この展開は予想していませんでした。

 

1年先の予想などまず当たらないものですが、改めて先行き予想の難しさを噛み締めることになりました。

 

ただ、職業上先行きを予想しないと言う訳にもいきません。

 

一年後はまた同じように、またここで2020年度の予想を振り返ってみたいと思います。

 

2019年は結果的に2018年末の株安に戦いたFRBのスタンス変容、

 

そしてトランプの対中スタンス変容による米株高の恩恵で日本株も底堅く推移しました。

 

今後波乱があった際、市場は一層中央銀行の金融政策への催促を強めることが予想されます。

 

日本も現在の景況感や経済指標は景気後退期と並ぶような悪い数字が目立つのですが、

 

株価は日銀のETF買いや経済対策などで底割れを回避し上昇に転じました。

 

まぁ、ハッキリいってしまえば金融緩和や米中摩擦云々というより、

 

米国の雇用と消費が悪化しなかった・・・上昇要因はここに尽きますね。

 

米国の消費に関しては、株価、不動産価格といった資産価格の影響が大きいです。

 

今は猫も杓子も米国株という状況ですが、米国の消費が低迷するとしたら株安そのものが悪材料になりそうです。

 

昨年の大納会でも私は金融緩和の副作用を懸念していますが、

 

2018年末のショック安時を見ても明らかなように、今は長期金利が上昇したらアウト。

 

いまのFRBのバランスシート拡大を隠れQEとみる声も多いですが、

 

これは短期金融市場でのドル不足に対するオペということで現状ドルは不足しています。

 

今は長期金利が上がるはずがないという空気になっていますが、

 

低金利下で助長されるバブルが何かの拍子で弾けた場合、

 

金利の急上昇を伴い2018年のVIXショックのような急落も予想されます。

 

それが2020年に起こるのかどうかは分かりません。

 

ただ、積極的にリスクを取っていくような局面ではないという見方は変わりません。

 

各種指標を具にチェックしながら損切りも覚悟の上で、

 

逆張りを仕掛けて行くというのがいまの時点での私の2020年の戦略です。

 

 

暁投資顧問 平下

 

 

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