どうも。平下です。
巷では芸人さんの不祥事と吉本興業の対応が話題になっています。
2019年7月24日14時20分時点でのBLOGOSのタグランキングを見ますと一位が韓国、
二位が吉本興業、三位が参院選2019となっています。
参院選の結果よりそっちが話題になる日本は平和ですね(笑)
元々は芸人さんが詐欺グループの誕生会で闇営業をしていたことがバッシングされていた訳ですが、
不祥事の事実を虚偽申告していた芸人さんによる捨て身の会見で世論は一気に吉本バッシングに傾きました。
大衆心理の変わり身の早さに驚きます。
これまで吉本興業の待遇の悪さは所属芸人さん達の自虐ネタになっていましたが、
今回は大真面目に不平や不満、問題提起として語られています。
また、ここぞとばかりに他の芸人さんが過去に吉本興業から受けたパワハラを告白しているのも興味深いです。
しかし、民放はワイドショーや報道関係の番組に芸人さん出すぎじゃないかな?という気がしますね。
司会やコメンテーターの芸人さんが大勢いますが、
そりゃあ芸人さんは芸人側の肩を持つでしょうし、それを観た世論が傾くのも仕方ない気がします。
勿論、吉本興業を叩く芸人さんを批判する芸人さんもいますし皆が皆そうとは言いません。
私は芸人さんがオレオレ詐欺をやっていた、
或いは詐欺グループと知った上で懇意にしていたなら問題だと思いますが、
そうでないならそれほど騒ぐような事件ではないと思っていました。
ただ、今の日本じゃ不倫でさえ犯罪のようにバッシングされる状況ですから、
著名人はそこをしっかり踏まえて行動しないと駄目でしょうね。
あと、「吉本が嫌な吉本芸人は辞めればいい」というような意見も目にしますが私はそれは違うと思います。
雇用者が会社の悪い面を見て辞めるのも自由ですが、会社を変えようと行動する権利もあって当然です。
雇用側に問題点を指摘した雇用者がパワハラに晒されるという話は良く聞きますが、
今回、それと似た吉本のパワハラが問題のすり替えに輪を掛けることになってしまった印象です。
今回の事件を見て熟々感じたのは、
「保身や金欲しさ、自己正当化のために後ろめたいことはするな」ということ。
これは、詐欺グループ、吉本の芸人さん、吉本興業、全てに言えます。
・金欲しさの為のオレオレ詐欺という犯罪
・詐欺集団からお金を貰ったという事実を保身の為に虚偽報告
・雇用者の訴えを恫喝紛いのパワハラで封殺
・・・全て、後ろめたいことです。
あと、「嘘」「隠蔽」はイカンですね。絶対。
最初に宮迫さんが嘘を吐いていなかったらここまで事態は悪化していなかったでしょう。
19日発売のFRIDAYの宮迫さんの記事を読みましたが、
宮迫さんの会見での説明に食い違いがあり、あの会見も鵜呑みに出来ないなぁというのが私の印象です。
吉本興業と多くの芸人さんの間には契約書がなかったということが話題になりましたが、
それは「信頼関係」があってこそ成立する不文律です。
「信用」それが全てですね。それがなくなるとお金も借りられませんし、誰からも見向きもされなくなります。
信用を失うのは嘘だけが原因ではありません。
言わなければならないことを言わないこと、これも嘘と同じですね。
当たり前の事ですが、嘘だけはつかんようにしなければならんなと改めて思った次第です。
It takes 20 years to build a reputation and five minuted to ruin it.
If you think about that, you’ll do things differently.
(信頼を積み重ねるのは20年間かかるが失うのは5分だ。
もしそれを弁えていれば行動が変わってくるものだ。)
– Warren Edward Buffett
/ウォーレン・バフェット(1930~)
暁投資顧問 平下
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