今週の日経平均株価は前週末比672円38銭安の21678円68銭で引けています。
米中首脳会談で追加関税発動の猶与措置が決定したことを好感して、週初は上昇スタートとなりました。
しかし、短期債の利回りが一部逆イールド現象になったことや、
ファーウェイ副会長逮捕によって米中貿易戦争への懸念が再燃し、キツい下げになりました。
週足は陰線となりましたが、下髭が示現しており21500円付近では下げ渋る動きも見られました。
ドル円は週間ベースでやや円高に振れました。しかし大きな動きはなし。
このところ、色々なリスクが喧伝されるもののリスクオフの円高というほどの動きはありません。
ドルが強いですね。
2月3月のVIXショック時はドル円も大きく円高に振れましたが、今回はドル円に殆ど動いていません。
日経VIは週間ベースで上昇。
週初は米中首脳会談の結果を受けて大きく下がりましたが、
4日以降は一転上昇し前週末の値を超えてきました。
米中関係の融和を期待した材料が、ファーウェイ副会長逮捕で一気に払拭されてしまいました。
前週分の投資主体別売買動向では海外投資家が現物2102億円の売り越し、先物4062億円の買い越し
合算で1961億円の買い越しとなっています。
先週の日経平均株価は上昇しましたから、これは想定通りの動き。
上がると売ってくる個人投資家は現物売り、先物売りで合算3875億円の売り越しとなっています。
今週は割とキツい下げになりましたので海外投資家は売り越し、個人投資家は買い越しと予想。
リスク山積！ 来週はどうなる？
さて、米中首脳会談を通過しましたが、結局市場に方向感は生まれませんでした。
米長期金利に関しては10月は上昇が嫌気されましたが、
今は長短金利差が意識されており長期金利が仮に下落したとしても手放しで喜べない状況。
また、ファーウェイ副会長逮捕で米国による中国ハイテク企業への強硬姿勢は鮮明。
米中首脳会談で決定した90日の猶与措置は正直、気休めにもならないような状況です。
リスク山積で正直尻込みせざるを得ない状況ですが・・・
相場は大勢が懸念し始めるとそう大きく下がらない傾向があります。
とにかく下がって売り、上がって買いではなかなか勝てないのが今の相場。
但し、逆張りしていればいいのかというと、通用しなくなる局面がどこかで必ずやってきます。
私は短期的な動きよりも、大きなトレンドやファンダメンタルズを意識して立ち回りたいと思います。
暁投資顧問 平下
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