暁投資顧問

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空売り比率と株価の関係

空売り比率 株価との関係

 

 

平成30年10月17日(水)世紀の空売り

 

 

私は数字で根拠を示せない言い伝えは全て迷信だと思っています。

 

例えば、酒田五法には三山、三川、三空などありますが、

 

じゃあ今までそのパターンが示現したものを統計を取って、

 

パターン示現後にどれだけが上がって、どれだけが下がったのか統計を取っているのか?

 

まず、パターン自体が主観的ですし突き詰めて分析する気にすらなれません。

 

昔、伊本晃暉さんという方がそれをやりました。

 

27年間3862銘柄1483万5838取引のデータから酒田五法を分析した、

 

「ローソク足パターンの傾向分析」という本を2010年に出版されています。

 

その結果は、大半がほぼ1:1に近い確率で明確に優位性が確認出来る法則はありませんでした。

 

これも、結局は他人の取った統計で私自身が統計を取っていませんので、

 

根っこの部分で信用出来ないという大問題があります。

 

他人様が公表したデータを鵜呑みにするのは簡単ですが、

 

本当に真相を突き止めたいなら自分でデータと統計を取ってみないとダメですね。

 

ココだけの話ですが私はそんな感じで、占いや超常現象を頭から否定しますので、

 

良く「空気を読まない人」と言われます(笑)

 

閑話休題。きょうは空売り比率と日経平均株価の関連性を調べて見ました。

 

期間は2015年11月12日~2018年10月16日。

 

空売り比率が比較的高めの45%超のとき、日経平均株価が翌日どう動いたのか、結果を見てみましょう。

 

 

日付     前日空売り比率 翌営業日日経平均終値  前日比

 

2016/6/13 47.1 16019.18 -582.18
2018/2/9 45.8 21382.62 -508.24
2018/8/13 46.8 21857.43 -440.65
2018/7/23 46.7 22396.99 -300.89
2018/3/28 45.3 21031.31 -286.01
2018/7/5 45.5 21546.99 -170.05
2018/3/5 48.5 21042.09 -139.55
2018/2/13 46.1 21244.68 -137.94
2018/9/5 45.5 22580.83 -116.07
2018/3/20 45.3 21380.97 -99.93
2018/9/6 46.3 22487.94 -92.89
2018/2/14 45.9 21154.17 -90.51
2018/7/4 47.8 21717.04 -68.5
2017/9/6 45.3 19357.97 -27.84
2018/7/3 47.6 21785.54 -26.39
2018/8/16 45.4 22192.04 -12.18
2018/9/4 45.6 22696.9 -10.48
2018/8/21 45.5 22219.73 20.73
2018/4/4 45.5 21319.55 27.26
2018/9/10 45.4 22373.09 65.49
2017/4/7 45.3 18664.63 67.57
2018/8/17 45.3 22270.38 78.34
2018/3/9 46.6 21469.2 101.13
2018/10/12 45.2 22694.66 103.8
2018/7/24 45.7 22510.48 113.49
2018/3/8 46.6 21368.07 115.35
2018/3/29 46.9 21159.08 127.77
2018/3/26 50.3 20766.1 148.24
2018/8/7 45.2 22662.74 155.42
2018/2/23 46.2 21892.78 156.34
2018/7/6 46.6 21788.14 241.15
2018/7/12 45.8 22187.96 255.75
2018/10/16 48.2 22549.24 277.94
2018/2/15 46.6 21464.98 310.81
2018/3/6 46.9 21417.76 375.67
2018/8/14 48.5 22356.08 498.65
2018/3/27 45.1 21317.32 551.22

 

約3年の期間中に空売り比率が45%を超えた日は合計37営業日。

 

その翌日日経平均株価が上昇したのは20営業日、下落したのは17営業日。

 

勝率は約54%。やや買い優勢とはなっていますがそれほど優位性はありません。

 

空売り比率が前日47.1%まで上昇した翌営業日2016年6月13日は582円も下落しています。

 

空売り比率が50.3%を記録した今年の3月23日が底になりましたので、

 

もし再び50%を超えてくる様ならポイントになるかも知れません。

 

しかし、空売り比率40%以上が常態化している現状、44%や45%にあまり意味はないと見て良いと思います。

 

暁投資顧問 平下

 

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