今週の日経平均株価は前週末比558.09円安となりました。
前週まで3陽連となっていた週足ですが、週足チャートでは陰線が示現しました。
トレンドラインは崩れておらず52週移動平均割れは回避。下値切り上げの形状は維持しています。
日本株はこのところ、外部環境次第の主体性を欠く日和見相場が続いていました。
しかし、今週は台風に地震、TATERU問題など国内材料が重石となりましたね。
ドル円は前週末比でやや円高に振れました。
今朝方、トランプ大統領が米ウォールストリートジャーナル誌に
「日本との貿易赤字を問題視している」主旨の発言をしたと報じられ、
これが円高要因になったと解説されています。
ただ、円高に振れたと言ってもトレンドはまだありません。もみ合いですね。
今月のFOMCでは利上げが確実視されていますが、そろそろ方向感が出てくるかも知れませんね。
日経VIは2週連続の上昇。
内憂外患で、ジリっと上昇して来ました。
ただ日足で見ると今日は上髭陰線となっています。
まだ17.17と低い水準ですので緊張感はそれ程ありません。
前週分の投資主体別売買動向は予想通り、海外投資家買い越し、個人投資家売り越しでした。
海外投資家の売買内訳をみると現物484億円の買い越し、先物4915億円の買い越し。
合計5398億円の買い越し。
個人投資家は現物22億円の買い越し、先物2363億円の売り越し。
合計2341億円の売り越しでした。
やっぱり海外投資家が買うと日経平均株価は上がりますね。
今週は恐らく海外投資家売り越し、個人投資家買い越しでしょう。
さて、今週は内憂外患の1週間となりました。
米国株は堅調ですが、新興国や中国経済への懸念、日米の貿易問題、
国内では台風に震災といった天災で問題山積です。
ただ・・・市場が悲観一色かというと、そんな風にも見えません。
足元の企業業績は悪くありませんし、何か重大な信用リスクが表面化したわけでもない・・・。
また、2013年以降何か悪材料が出ても調整は長引かずその都度戻して来た経緯があります。
2016年のブレグジット、米大統領選前などは世界は破滅に向かうという声すらありました。
しかし、事前に悪シナリオとして見られていたことが実際に起こっても、
市場の動揺は瞬時に過ぎ去り、株価は上昇を続けました。
そう考えると、悲観論が出ても鵜呑みには出来ない・・・
市場参加者のなかにそんな気持ちも芽生えているのではないでしょうか。
改めて、観念的な予想はやめて何がどうなったら売りで、何がどうなったら買いなのか？
それを明確にしておかねばならんなぁと思う次第です。
暁投資顧問 平下
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