今週の日経平均株価は前週末比で27円70銭安となりました。
トルコリラ急落を受けて週初から大幅安となりましたが、最終的には持ち直し小幅安に止まりました。
週足は下髭のある短い陽線が示現。
26週線、52週線割れを辛うじて回避したような形になっています。
ドル円は前週末1ドル=110円90銭付近でしたが、
16日15時58分時点では1ドル=110円70銭台で推移しています。
週間ベースではやや円高に振れました。
週足は日経平均株価同様、短い陽線が示現。
トルコショック一服で週後半は持ち直しました。
日経VIは週間ベースで上昇。
現在17.24となっていますが一時、節目の20付近まで上昇する場面もありました。
ただトルコリラ安一服、8月下旬に米中貿易協議の発表で上昇も一服。
トルコ問題も米中貿易摩擦も根本的に融和に向かう材料が出た訳でもありませんし、上昇基調と見ていいでしょう。
前週分の週次投資主体別売買動向では海外投資家が現物・先物合算の金額ベースで1532億円の売り越し。
前週の日経平均株価は週間ベースで下落しましたが、やはり海外投資家が売り越してくると下がりますね。
半面、下がると買ってくる個人投資家は現物・先物合算金額ベースで1621億円の買い越し。
逆張り嗜好は変わらず。今週の日経平均株価は週間ベースで小幅に下げました。
前週同様に海外投資家売り越し、個人投資家買い越しと予想。
お盆通過で、そろそろ方向感が出てくる？
今週は荒れる場面もありましたが、1週間通して見ると殆ど動かずと言う1週間でした。
ただ、細部を見渡すと気になる動きがそこかしこに見られます。
原油価格、銅価格の下落、上海総合指数の下落、人民元安、7月中国鉱工業生産予想下回る、
訪日外客数の伸び鈍化、米半導体企業の売上げ見通し予想未達、
テンセントの13年ぶり減益及びモンスターハンター発売差し止め、
トルコリラ急落＆反発、米ウォルマートの5─7月米既存店売上高10年ぶり大幅伸び、
、、、ざっと材料を見ると、中国不振、米国好調というコントラストが鮮明になってきます。
日本は両者の板挟み状態ですが、米中貿易摩擦やトルコ問題の先行きは正直どうなるのか予想できません。
実体経済の状況を示すデータを見ながら、大局観に基づいた立ち回りを心掛けたいと思います。
暁投資顧問 平下
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