今週の日経平均株価は前週末比187円57銭安の22525円18銭となりました。
勝敗は三勝二敗。大きく下げて小さく戻す、そんな感じでしたね。
週初に売りが先行しそのまま崩れるかと思いましたが下値は限定的で22500円台を維持しました。
先週はFacebookが1日で時価総額約13兆円を失う急落に見舞われ戦慄が走りましたが、
今週はAppleの決算を受けて米NASDAQ指数が反発。これが日本株の下支えに寄与しました。
ドル円は前週末からやや円安に振れました。
31日の日銀会合後の円安が効きましたね。
ただ、日銀会合直後はドル高円安に振れましたが、週央以降はもみ合いが続いています。
日経VIは下落。
一時、14台まで下落する場面がありました。
週足では下髭が示現していますが、下落基調は変わらず。
リスクイベント発生までは低位もみ合いが続きそうです。
前週分の投資主体別売買動向では海外投資家が現物・先物合算の金額ベースで1440億円の買い越し。
内訳は現物が860億円買い越し、先物580億円の買い越し、現物先物ともに買い越しでした。
先週の日経平均株価は週間ベースで上昇していましたので、この動きは想定通り。
日経平均株価上昇の週は個人投資家売り越しの法則も変わらず。
個人投資家は現物・先物ともに売り越しで1949億円の売り越し。
今週の日経平均株価は週間ベースで下落しましたので海外投資家は売り越し、
個人投資家は売り越しになっていると予想。
決算シーズンは後半戦へ 今年はサマーラリー?夏枯れ?それとも・・・
さて、今週の日経平均株価は下落しましたが方向感はありません。
先日のブログにも書きましたが、8月は株安傾向がありますし動き難いですね。
決算も今週で前半戦が終了、きょうのトヨタの決算が折り返しの起点となります。
決算は概ね良好で悪くはありませんが、日経平均株価のEPSは決算シーズン前の7月中旬よりも下落しています。
トヨタも決算発表後に売られており、決算に対する株価の反応は一部を除き芳しくありません。
貿易戦争リスクはすぐ株価に織り込めるような材料でもありませんし、
進展があるか業績への影響がある程度読める状況にならないとリスクオンには傾きにくいと考えるのが妥当でしょう。
また、今週は久しぶりに日銀の動向に注目があつまりました。
結果は金融緩和継続を謳っていましたが、若干とはいえ
長期金利を引き上げたわけですから事実上はテーパリングに舵を切ったといっても過言ではありません。
フォワードガイダンスの妙で市場は目立った反応を示しませんでしたが、
今後は緩やかに引き締め方向に向かうのではないでしょうか。
暁投資顧問 平下
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