きょうは資金管理について語ります。

ギャンブルにしろトレードにしろ投資にしろ損失がつきものです。

1回当たりのトレードで資金あたり幾らをリスクに晒すか、色んな説がありますがこれも聖杯はありません。

トレードに関しては一般的に1回当たりのトレードで失っても良い資金は運用資金の2％以下にするべき、と言われています。

ただ、3％がベストと言う人もいますし、リスクの大きさは保有期間と比例します。

何ヶ月も保有するようなポジショントレード、スイングトレードではまたこれも変わって来るでしょう。

限月のあるオプションや先物の売買は投資ではなく完全に投機(トレード)です。

オプションや先物はハイレバレッジな商品ですので一攫千金をイメージしがちですが、現物売買よりもきめ細かい売買が必要になります。

結果を予想して大きく張る・・・それはトレードではなくギャンブルでしかありません。

まず、自分がトレードをやっているのかギャンブルをやっているのか、しっかり把握する必要があります。

その上で適切なリスクを取る、これがトレードの要諦です。

では、具体的に自分がやっていることがトレードなのかギャンブルなのか、どう把握すればいいのか？

それを判断出来るのが「バルサラの破産確率」です。

バルサラの破産確率は

🔴勝率　＝　勝数÷負数
🔴損益率　＝　平均利益÷平均損失
🔴プロフィットファクター　＝　総利益÷総損失

の3つから今自分が行っていることが期待値の高いトレードなのか、それとも破産確率の高いギャンブルなのかを知る方法です。

上のバルサラの破産確率表を見て頂ければ分かりますが平均利益を平均損失で割って、1.4になったとしても勝率が40％では破産確率は59．4％もあります。

一定の損益率があってもなかなか資産が増えていない人は勝率を上げていく必要がありますし、

逆に高い勝率でも資産が増えない人は平均利益を平均損失よりも伸ばす必要があります。

破産確率は0％がベスト、一桁がベターですね。

そして、最も大事なのはトレードを行う上で勝率、損益率、PF(プロフィットファクター)をしっかり把握しているかどうかです。

それがあれば改善すべき点が数字で分かりますし自分の売買の傾向も分かりますが、

惰性で売買して全く成績を付けていない方がザラにいます。

相場がこの先どう動くのかは誰にも分かりませんが、自分が過去にどんな売買をしてきたのかは誰でも分かります。

面倒くさがらずに成績をしっかりつけましょう。

最後に、運用資金を短期間で倍増させたい、そういう発想は危険です。

一攫千金を目論む、その思考が杜撰な資金管理に繋がります。心の余裕が利益を生みます。

「彼を知り　己を知れば　百戦危うからず」

孫子の兵法にある有名な言葉ですが、まず自分を知る、自分がやっていることを知る、という事が大事ですね。